奥歯のダイレクトボンディング

審美歯科用の白いペースト状のハイブリッドセラミックを、直接お口の中で作り上げる白い詰め物です。保険内のプラスチックのみの詰め物とは異なり、性質はセラミックとプラスチックの混合物なので、硬すぎず軟らかすぎず、審美性・耐久性があります。

通常、歯と歯の間の虫歯は、健康な噛み合わせ部分まで削り、部分的な詰め物を型取りして、後日装着するという流れなのですが、こちらは１日で治療ができ、また、歯の削る範囲も最小限で済ませることができます。

奥歯のダイレクトボンディング治療例削る量が少ないのがポイントです

当院で行った奥歯のダイレクトボンディング　治療例

費用	24,200～96,800円（税込）／本
リスク 副作用等	強い噛み合わせや衝撃などにより欠けたり外れたりすることがある 経年的に劣化（変色）してくる可能性がある 耐久性は技工のセラミックインレーに比べ劣る

ダイレクトボンディング法という詰め物を用いて奥歯を白くしました。
銀歯以外にも黒い詰め物（アマルガム）は近年アレルギーが問題視されており、
特に除去をおすすめしております。

治療例（2）

費用	24,200～96,800円（税込）
リスク 副作用等	大きな補修には向かない 強い噛み合わせや衝撃などにより欠けたり外れたりすることがある 経年的に劣化（変色）してくる可能性がある 耐久性は技工のセラミックインレーに比べ劣る

その他、以下の奥歯のダイレクトボンディング症例集もご覧ください。

奥歯のダイレクトボンディング症例

ダイレクトボンディング法は、通常のインレー法などに比べ、削る量も少なくてすむため、当院ではとくにおススメしている詰め物の治療方法です。

このような方（お悩みや症状）におすすめです

• 奥歯の金属の詰め物を白くしたい
• なるべく歯を削りたくない
• 奥歯の詰め物が取れたり割れたりした
• 詰め物の金属が黒い（アマルガムの可能性があります）
• 奥歯に虫歯がある
• 昔の詰め物に違和感がある、痛みがある・取れそう
• 白い詰め物だが、変色してきた
• 金色の詰め物を白くやり直したい

ダイレクトボンディング よくある質問 Q&A

普通の保険用の白いレジンとの違いは何ですか？

保険で使用するレジンは、プラスチックが主成分です。一方、ダイレクトボンディングで使用する素材は「セラミックとプラスチック」の混合素材（ハイブリッド素材）です。このため、セラミックの耐久性とプラスチック樹脂の適度な粘り気を持つ事から対合する歯（噛み合う歯）に対して優しいという特徴を持っています。
また、色を合わせたり、奥歯の頭のデコボコ感などを作ったりと、手間暇のかけかたが違いますので、当然仕上がりに違いが出ます。また奥歯に関しては、保険用のレジンは耐久性の問題があるため、基本的に銀歯の詰め物しか入れられません。

歯科技工士が作るハイブリッドインレーとの違いは何ですか？

歯科技工士が作ってから詰め物をセットするハイブリッド素材のセラミックインレーとの大きな違いは、歯を削る量が多いか少ないかの違いです。素材や耐久性等は同じで大きな違いはありません。

ダイレクトボンディングが出来ない場合はありますか？

奥歯の場所や口腔内環境等により、治療中に唾液が排除できない場合、歯と歯の間（隣接面・コンタクトポイント）の回復が難しい場合はダイレクトボンディングができません。ただ、当院では、長年の技術と経験により、ほとんどのケースでダイレクトボンディングを可能にしています。詳しくはご相談ください。

どれくらいの時間で終わりますか？

ダイレクトボンディングは、歯に直接詰める作業のため、2時間を目安としております。人によっては、虫歯治療や古い詰め物の除去の時間もかかるため、最低でも2時間以上の猶予を見てご予約ください。

詰め物の大きさは、どれくらいの範囲が対象になりますか？

通常の小さな詰め物から、詰め物より大きく、奥歯の頭を覆うような大きさを対象としております（ケースによりますので診断後に適応かどうかが決定いたします）。

耐久性や耐変色など、寿命はどれくらいですか？

耐久性や耐変色は、多くの場合「10年前後」とお答えしております。この年数は、咬み合わせが正常かどうか、歯ぎしりや食いしばり等、その方の口腔内環境や食事の好みによって左右されます。定型的な検診や、やり変えをおすすめしております。

費用（価格）はどれくらいかかりますか？（治療費）

当院では、小さな詰め物は、最低22,000円（税込）から、大きな範囲は最大88,000円（税込）の費用で行っております。詰め物の大きさによって、使う材料の量や手間暇もかかり方が違うため、お値段が変わります。詳しくはお問合せ下さい。

当院のこだわり

使っている材料

当院では、ダイレクトボンディングの樹脂ペーストに様々なメーカーの材料を使い分けております。

• エンプレスダイレクト
• 3Mフィルテックシュープリーム
• Kerr（カー）プレミス
• トクヤマ　エステライト

患者さんには、普段目立たない・クローズアップされない材料ですが、大きなこだわりです。

カラー剤を使い分けています

ダイレクトボンディングをより自然な歯に近づけるには、本物っぽく見せるための色付けがかかせません。

当院では、通常の白色だけではなく、その方の歯の色や、歯のシワ（溝）に合わせて、様々な色を使い分けます。写真はKerrのカラープラスキットです。例えば…

• ラベンダー：透明感を出したい時に
• ブラウン：陰影（影）を付けたい時に

…これらを適応症に合わせて使い分けています。より天然の歯のように見た目を近づけられるように、そして長持ちさせられるように治療を行っております。

ダイレクトボンディングのメリット･デメリット

利点

• 歯型を採ったりせず、歯に樹脂を直接盛っていく治療法のため、ほとんどの場合、健康な歯（箇所）を削らなくてすむ
• 従来のレジンに比べると変色が起こりにくく、審美性・耐久性がとても高い
• セラミックインレーやラミネートベニア等と比較すると安価
• 100％セラミックに比べ、硬すぎず、適度な粘り強さを兼ね備えているため、周囲の歯を痛めにくい
• 欠けたり割れたりした場合でも、修理が比較的簡単

難点

• 仕上がりは歯科医の技術の高さによって大きな差がある
• 歯が大きく欠けたときのような大きな補修には向かない